海の翼
2018年4月14日
皆様こんにちは
北村です。
今回は 「海の翼」(エルトゥールル号の奇蹟)
秋月達郎 著 PHP文庫発行
という書籍をご紹介します。
トルコ共和国という国は とても親日的な国ということで知られていますが
両国の深い絆のルーツを探ることができる 感動の書籍です。
★ あらすじ
「エルトゥールル号の恩返しですよ」―
イランイラク戦争の最中の昭和60年、
フセイン大統領が、48時間以降のイラン領空の航空機無差別攻撃を宣告。
日本政府が救援機を出せない中、イランに取り残された200人以上の日本人救出に動いた国があった。
そのトルコ政府の英断の裏に秘められた、明治23年の「エルトゥールル号遭難事件」とは。
100年の時空を超えた日本とトルコの友情を描く感動の物語。―
日本とトルコのあまり良く知られていない深い繋がり、エピソードを知ることができ、
「人と人との友情が、国家どうしの親密な交流をもたらしてくれる」
ということを教えてくれる 大変心温まる物語です。
本文より
トルコ共和国の初代大統領の「ムスタファ・ケマル」は常日頃 「日本に学べ」と言い続け
寝室には明治天皇の真影を飾った。
また演説では、エルトゥールル号の遭難事件でトルコ人の乗組員が受けた恩を語り続け、
日露戦争で日本が勝利したおかげで今日のトルコ共和国があるのだとも語り続けた。
ムスタファ・ケマルの言葉は、エルトゥールル号の生存者たちの思い出とともに
家族や知り合いや、まわりの人々に語り続けられた。
親は子に、子は孫に、語り、語り、語り伝え続けた。
こうして トルコ国民たちは一つの言葉を胸に刻んでいった。
「いつの日か、かならず、日本に恩返しをしなければならない・・・・・・・」