影法師
2018年9月20日
こんにちは 北村です。
9月も半ばが過ぎました。夏の暑さも和らぎ、少しずつ秋の涼しい風が感じられるようになりました。
今回は 「影法師」 百田尚樹・著 講談社文庫発行
という本をご紹介いたします。
※ あらすじ
頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不慮の死を遂げたのか。
下級武士から筆頭家老上り詰めた名倉彰蔵は竹馬の友、磯貝彦四郎の行方を追っていた。
二人の運命を変えた20年前の事件。 確かな腕を持つ彦四郎が「卑怯傷」をおった理由とは。
その真相が男の生き様を映し出す。
百田尚樹氏の 「永遠の0」に連なる代表作。
ずっしりとした読み応えのある時代小説でした。
真の武士道とは、・・・・・ ゆずれない男の生き方とは何か。
など、さまざまことを考えさせてくれ、また
真心、誠実な心というものが何物にも代えがたい大切なものであると
気付かせてくれる とても素敵な物語です。
★ 本文より
「学問だけではない。彦四郎は剣も藩内では適うものがない男だった。
しかし、最もすぐれたところはその人物だった」
彰蔵は呟くように言った。
「磯貝彦四郎は儂の竹馬の友であった。」
彰蔵は初めて彦四郎に会った日のことを思い出した。
四十数年前のその日は彰蔵にとって、生涯忘れることのない日だった・・・・・・・