あと少し、もう少し
2018年6月18日
こんにちは 北村です。
関東首都圏も梅雨に入り、鬱陶しい日が続いています。
空を見上げると青い晴れ間は無く、厚い雲が天を覆っています。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は
「あと少し、もう少し」 瀬尾まいこ 著 新潮文庫 発行
という本をご紹介いたします。
※ あらすじ
陸上部の名物顧問が異動となり、代わりにやってきたのは頼りない美術教師「上原」。
部長の「桝井」は、中学最後の駅伝大会に向けてメンバーを募り練習をはじめるが・・・・・・
元いじめられっ子の「設楽」、 不良の「太田」、 頼みを断れない「ジロー」
プライドの高い「渡部」、 陸上部後輩の「俊介」。
寄せ集めの6人は県大会出場を目指して襷をつなぐ。
あと少し、もう少し、みんなと走りたい・・・・・・・
涙が止まらない傑作青春小説。
この本は中学生の駅伝チームを舞台とした
少年たちの友情とチームの絆を描いた青春小説です。
それぞれ個性は違えども目標に向かって進もうとする少年たちの
心の内面を描写し、読んでいる自分自身の純粋な心を取り戻させてくれる
感動の物語です。
★ 本文より
「ごめん、桝井君だって私が顧問で困ってるんでしょう? 私辞めようかな。・・・
私が陸上部とか、おかしくない? 誰がどう考えたってダメだってわかるのに
どうしてなんだろう・・・・・・・」
「とにかく生徒の前で泣くのはやめてください。教師が泣いていいのは卒業式だけです 」
「うん、そうだね。 あ、でも私泣いてないんだ。 これ、花粉症だから・・・・・・」
神経だけは図太いようで、上原はポケットからティッシュを出してくると、のんきに鼻をかんだ。
絶望的で悲惨。俺の中学最後の駅伝は、最悪のスタートを切った。・・・・・・・・・・・・