西の魔女が死んだ
2018年4月22日
こんにちは 北村です。
今朝、近所の谷戸山公園を散歩しいていると
暖かな日差しと、鮮やかな緑に思わず笑みが漏れました。
今が一番いい季節だな~ この春の季節がずっと続けばいいのに・・・・・
と考えながら、まどろんだひと時を満喫しました。
今回の推薦図書は
「西の魔女が死んだ」 梨木果歩 著 (新潮文庫 発行) です。
★あらすじ
中学に進んで間もなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女「まい」は、
季節が初夏へと移り変わる ひと月あまりを、西の魔女のもとで過ごした。
西の魔女こと ママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、
「まい」は魔女の手ほどきを受けるのだが、・・・・・・・・
魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。
喜びも希望も、もちろん幸せも・・・・・・・・
かわった題名で怪しいな? ・・
と思いながらも 裏表紙のあらすじと、表紙の挿絵に惹かれて手に取ってみました。
いろいろな小説を読むということは、自分の感性を磨くということにもなりますし、
多くの個性ある様々な人たちの考えを理解するための材料にもなるので、
私はとても大切にしています。
この本では、青年期の少女が自分自身を発見するため、ホームステイを通して祖母の生き方の中から
青春期の葛藤を乗り越えるためのヒントを探しだし、成長していく過程を描写しています。
また、生と死という永遠のテーマと自分の人生がどうかかわっていくのかという
深いテーマにも想いを馳せて考えさせてくれる とても素敵な物語だと思います。
★ 本文より
「おばあちゃん 人は死んだらどうなるの?
パパは、死んだら、もう最後の最後なんだって言った。
もう何もわからなくなって自分というものもなくなるんだって言った。
もう何にもなくなるんだって言った。
でも、私が死んでも、やっぱり朝になったら太陽が出て、みんなは普通の生活を続けるの?
って聞いたら、そうだよって言った。・・・・」
もう最後のところはしゃくりあげていた。
おばあちゃんは黙って聞いていたが、
「まい、こっちへおいで」と優しく言った。
おばあちゃんは まい の背中を優しくなでていたが、まい の泣き声がやがて切れ切れになると、
「おばあちゃんの信じている死後のことを話しましょうね」
と、ささやくように言った。・・・・・・・・・・・・・・・