「湿度」と健康
2016年12月11日
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こんにちは 北村です。
前回に引き続き、部屋の「湿度」について考えてみたいと思います。
先日ある方から、「健康住宅とはどういう意味ですか?」という質問をうけました。
「住まい」と「健康」の関係については、いろいろな考え方があり、難しい議論もあるかと思います。
一つは VOC(揮発性有機化合物)など住宅建材に含まれる人の体に害を及ぼす物質を「住宅の素材」
として使用しない。ということがあげられます。
もう一つは 「家の中の環境を病気になりにくい状態に保つ」ということが考えられます。
今回はこの「病気にかかりにくい家」について調べてみたいと思います。
「冬は空気が乾燥して、風邪をひきやすい」ということがよく言われます。
これにはいくつかの理由があります。
① 風邪やインフルエンザなど、さまざまな病気の一番の原因は、人の体に備わる免疫力の低下や異常であると
考えられています。免疫力とは病原菌などから体を守るシステムのことをいい、この免疫力が正常に働くことで
人間の体は健康を保つことができているといわれています。
健康にとってとても大事なこの「免疫力」が最も低下すると考えられている季節が「冬の時期」なのだそうです。
口や鼻の粘膜には、粘液の分泌によって病原菌が体に侵入することを防ぐ「免疫システム」が備えられていますが、
部屋の中の湿度が下がり、粘膜が乾燥することによって粘液の分泌が低下し、「免疫力」の低下を招くことがあります。
そのため、「冬場の部屋の中の湿度を適度に保つ」ことが、免疫力を維持し、体を病原菌の侵入から守ることとなります。
② また 毎年、冬になると心配になるのは 特にインフルエンザです。
このインフルエンザを引き起こすインフルエンザウイルスは 気温20度前後、湿度20%前後で
最も活発に活動するのだそうです。
「部屋の中の湿度を適切に保つ」ことが、ここでも重要となります。
部屋の湿度を50%前後に保った時にインフルエンザウイルスはほとんど生存しなかったという
実験データもあるそうです。
* 部屋の湿度を調整することで、健康な体を維持することができれば
とても良いことだと SEISHIN建築設計では考えています。 (^^)v