無垢の木と「湿度」
2016年12月10日
★神奈川県座間市で新築住宅をご検討の方はSEISHIN建築設計へ・・・
こんにちは 北村です。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
12月に入り、本格的な冬のシーズンに突入した感があります。
今回は住宅の 室内の「湿度」と快適環境 について考えてみます。
よく「木は呼吸する」といわれます。
これは木材が「周辺環境の湿度の変化に応じて水分を出し入れする」性質があることに起因しています。
木材には、周辺環境の湿度が高くなってくると、その水分を吸収し、
周辺環境の湿度が低くなると、木の内部から水分を放出するという性質があります。
普通、夏場の風通しの良い室内で長く使われている木材の含水率(木の内部に含む水分量の目安)は
おおよそ11~17%であり、 また冬の暖房をした室内では空気が乾燥しているので、
含水率はおおよそ4~8%に変化すると一般的にいわれています。
仮に、8帖程度の部屋を想定すると1日の間で 冬では約250グラム、
夏では約500グラムの水分を「放出」、「吸収」していると考えられます。
実は、「木材」は分子のレベルで見ると、水と親和性のある物質と、水と排他性のある物質で構成されていて
周辺環境の湿度が高い時は、水と親和性のある物質が働き、水分を吸収し、
反対に周辺環境の湿度が低い時は、水と排他性のある物質が働き、水分を放出して
室内の湿度を一定に保とうとしているのです。
この性質によって、「木の家」 は春夏秋冬の四季がある日本の気候に適し、
古くから「我が国の住宅建材」として親しまれてきたのではないかと思います。
SEISHIN建築設計では、できるだけ無垢の木の素材の「素晴らしい性質」を生かし、
くつろげる家の中で「無垢の木」 を採用していくことが
住まう人たちの心の安らぎと、健康の増進という意味においても、とても大切な
ことだと考えています。